内容説明
なぜ、ただ1社この会社は伸びているか!だっこちゃん、リカちゃん、チョロQ、そしてジェニー人形と玩具業界で最大のヒット・ロング商品を続出させているタカラ。零細企業のひしめく玩具業界で東京市場二部上場を果たし、いまや売上げ1,000億円を視野の中に入れたこの会社は、なぜただ1社これほど成長することができたか―その経営の秘密をタカラの佐藤社長自らが公開する。すべての社長、経営幹部必読の啓発書!
目次
序章 凡才の私を何が成功に導いてくれたか
第1部 メキメキ良くなる「経営7つのツボ」(社長は「言い訳」をするな―社長の経営姿勢こそ経営の核心;業績は「毎年伸ばして」当たり前と思え―伸びないのは経営のあり方におかしなところがある;会社を伸ばすには「基本理念」をハッキリさせよ―基本理念がハッキリすると社内がまとまる;「自分の土俵」で相撲をとれ―本業も成功できずに多角経営ができるはずがない;「ビジョン」を掲げてヤル気を引き出せ―達成目標の明確化が社員の行動を駆り立てる;「私」経営から脱皮せよ―企業成長のカギはここにある;成功・失敗の「なぜ」を愚直なまでに追求せよ―平凡なことだが、これをどれだけ飽きずに繰り返し行なえるか これが極めつけだ)
第2部 これが私の経営(上場を契機に1千億企業づくり;私のビジネス人生―「経営のツボ」開眼;これからの企業家社会で生きるベンチャー・ビジネスを考える)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のみちゃん
3
自伝かと思って読んだが、自伝ではなくビジネス書だった。ドラッカーや松下幸之助の著書について解説する本や薦める本は多いが、経営者自身の解釈や経験と照らし合わせて描かれた本を読んだのは初めてだと思う。何より印象的だったのは、石切工の話。「あぁ。私は社内メンバーのサポートという業務を通じて、お客様企業の売り上げを伸ばすための仕事をしているんだ」と腑におちた。改めてビジネス書や経営書に触れてみようと思うきっかけを得た。できれば今回のように、経営者の視点から描かれたものが良い。現在の立場で読んでみたい。2016/12/06