内容説明
従来、犀星の代表作とされてきたものは未熟な習作にすぎず、最晩年の短篇群に初めて犀星の真面目が輝き現われた。融通自在な語り口による、発見の喜びにあふれた画期的な室生犀星論。なかに小粒だがピリリとくる井伏鱒二論・小山清論を併録。
目次
室生犀星(拾い読み;『近代的自我と「ふるさと」』について;犀星の小説をめぐる予感と仮説;「蜜のあはれ」について;「杏っ子」通読 ほか)
室生犀星論補遺―闇に光る鬼の眼
井伏鱒二―笑わない熊の背中
小山清―涼風のなか生きており
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