穂村弘ワンダーランド

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  • サイズ A5判/ページ数 100p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784806047506
  • NDC分類 911.162
  • Cコード C1095

目次

穂村弘三十首選―高柳蕗子選
穂村弘と不思議な「かばん」
穂村弘は何を信じるか?
『シンジケート』のあとがき
風の交叉点
未知と不可知
オマージュ短歌8首
対談「もっとキラキラ」(穂村弘VS高柳蕗子)
アンケート
少女言葉の絶壁〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

66
皆でほむほむを解剖・解明しようとする本。対談『もっとキラキラ』で「改悪例を出す理由って」の中で原作はこの道をきたから成功したけど、実はこっちにいく可能性もあったんじゃないかって。そっちの方がむしろありそうな普通の道で、でも、その流れに乗ると失敗するっていう実例を示す。と言われている。確かに貴重な指摘だ!他者が選ぶすきな歌や穂村さんへのオマージュ短歌、詩人・歌人・作家へのアンケート(穂村弘へのイメージ、与えた影響、穂村弘の好きな短歌、穂村弘に聞きたいこと。)など盛りだくさん。2018/01/20

akihiko810/アカウント移行中

25
歌人仲間たちが「穂村弘」の人となりや作品を多角的に紐解いていく穂村弘解体新書。印象度B  ほむほむが短歌界に与えた影響と言うのはすごいらしい。ほむほむの対談で、ほむほむは「なぜ改悪例を示すのか」というのにふれていて、「正解のパターンはないが、間違いのパターンはあるから」らしい。短歌含む詩歌の視点は、「社会のルール(約束事)」から離れたところにあると。 「短歌という爆弾」まだ読んでないので、今度読みたい2023/09/20

きき

21
歌人仲間が「穂村弘」の人となりや作品を紐解いていくいわば穂村弘解体新書。「穂村弘以降」という言葉が出てくる程短歌界に影響を及ぼした穂村さんが具体的にどれだけヤバい人なのか、というのを思い知る。エッセイ等を出しつつもあくまで歌人と名乗り続けるその理由は、全てが作品の伏線だからなんだと頷く。とりあえず個人的に響いたのは冒頭にて口絵と称されて掲載されている「穂村弘アルバム」と巻末の略年表。社内異動のタイミングや結婚式場の場所まで載っているマニアック具合に喜んでいる自分がいた。2021/01/04

かふ

18
穂村弘解体新書という本。歌人としての穂村弘と批評家としての穂村弘は別人だという瀬戸夏子『穂村弘という短歌史』が面白かった。それはほむほむという仮面を被った『ドン・キホーテ』的な仮面の騎士のようなメタフィクション的短歌論なのだが、瀬戸夏子がそういう人だった。技術論では川野里子『少女言葉の絶壁』が面白い。穂村弘がポスト・ニューウェーブに近づいていくのだが、そこに世代間の壁があるということ。山田航「穂村弘は何を信じているのか?」は短歌を信じるということが宗教告白であるかのような問題。2023/08/27

ヨミナガラ

17
“近年の若者たちの言葉は「ありのままの君でいいんだよ」「しあわせは自分の心が決める」的な「共感」寄りにシフトしているようにみえる。/これは何を意味しているのだろう。そうならなくてはサバイバルできないほど生存のための状況が厳しくなっているということか。だが「驚異」を求めて無謀な賭けに出る者がいなくなると世界は更新されなくなる。彼らの言葉の安らかさは、より大きな世界の滅びを予感させるのだ。”2014/07/04

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