内容説明
1対1の男女関係はなぜ困難なのか、男/女関係において逃れられない身体のアンビバレントな存在意味など、“ノルウェイの森”のアポリアを徹底討論。
目次
1 『桃太郎』の犬、猿、雉
2 直子は「僕」を愛したか
3 内なる他者の存在とその作用
4 『ノルウェイの森』における三つ巴の変容
5 過剰と禁欲―多くのセクシャルな場面が描きだすものとは
6 「指」の深淵「指」へのまなざし
7 この「世」に生きる男性ジェンダーの生きがたさ
8 対等な人間関係
9 作品の結末から冒頭への不連続性
10 記憶を辿る物語
著者等紹介
酒井英行[サカイヒデユキ]
静岡大学(人文学部)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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