内容説明
日本の現代詩にかつてなかった独自のシンラニズム的形而上世界を完成させた和田徹三。九十歳になんなんとする生涯を若き俊英・神谷光信が全著作を通し宗教と形而上詩を辿りつつ、全力を傾注して書き下ろした600枚余の労作。
目次
1 余市での幼年時代―明治四十二年~大正四年
2 小樽での青年時代―大正五年~昭和七年
3 詩人としての出発―昭和八年~昭和十一年
4 戦争の時代―昭和十二年~昭和二十年
5 戦後の再出発―昭和二十一年~昭和三十年
6 「湾」の創刊―昭和三十一年~昭和四十四年
7 形而上詩の探求―昭和四十五年~昭和五十三年
8 新たな展開―昭和五十四年~昭和六十三年
9 晩年―平成元年~平成十一年
10 歿後―平成十一年~平成十三年
著者等紹介
神谷光信[カミヤミツノブ]
昭和35年、横浜市に生まれる。二松学舎大学、慶応義塾大学卒業。文化庁文化政策室に在勤中の平成10年、『評伝鷲巣繁男』(小沢書店)を発表、文芸評論家としての活動を始める。日本近代文学を宗教的次元から把えることを目下の課題としている
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