内容説明
21世紀の俳句はどうあるべきか。振り返って20世紀の百年間の俳句は混乱の時代であった。即ち「切れ」のある作品も「切れ」のない作品も一緒に俳句であった。これは俳人達の「俳句の仕掛け」を知らなかったために起きた間違いである。『俳句は十七音字と「切れ」とで成立する詩である』、今この「俳句の仕掛け」を見せて、本当の俳句即「切れ」のある俳句を学び取り、この百年の混乱より脱却して、21世紀は「切れ」のある本当の俳句をもって俳句としたい、この一冊の『俳句の仕掛け』箱を本当の「切れ」のある俳句を出す「玉手箱」としたいものである。
目次
俳句の仕掛け
「切れ」について(「切字十八字」について;活用語の「切れ」;その他の「切れ」;「切れ」と三行書;「切れ」と省略)
懸賞受賞俳句考
読書余録