内容説明
本書は俳人であり英文学者でもあった橋先生の遺作「奥の細道歌仙」評釈である。ここには俳諧文学についての先生の豊かな学識と俳人(および俳諧師)としての円熟した実作経験が遺感なく発揮されている。読者は芭蕉が「奥の細道」の旅の途上で出会った土地の人たちとどのような俳諧的交流をしてきたかを垣間見ることができるであろうし、連句の方式についても自ずとその柔軟な考え方を身につけることができるであろう。
目次
1 〓おふの巻
2 風流のの巻
3 かくれ家やの巻
4 すずしさをの巻
5 おきふしのの巻
6 さみだれをの巻
7 御尋にの巻
8 有難やの巻
9 めずらしやの巻
10 温海山やの巻
11 馬かりての巻
12 あなむざんやなの巻
13 はやう咲の巻