内容説明
明治・大正・昭和の近代日本の形成期に自由を求めて生きぬいた竹久夢二の波瀾に満ちた生涯。詩人であり小説も出版した「深夜交遊録」「深夜のビルディング」の著者が七年の歳月をかけて正面から挑戦した、本書はエポックメーキングの評伝風長編エッセイの労作である。
目次
1章 なぜいま夢二に
2章 夢と漂白の詩人
3章 夢と郷愁の詩人
4章 アウトサイダーとしての詩人・画家
5章 夢二と社会主義
6章 『夢二画集 春の巻』の栄光
7章 美の探求者として
8章 夢二と彼をめぐる女性たち
9章 夢二と平和への道
10章 “夢二論”をしめくくる