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内容説明
単純素朴な形式で描いた奇妙な冒険物語は、喜劇的長編小説の作者セルバンテスをきわめて身近なものにしてくれた。挿画はドレそしてスペインの文豪名を構成する九つのアルファベットをフォーゲラーが描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
10
文学作家が古典作家を論じる叢書のなかの一冊として刊行された本書。パウル・シェーアバルトはドン・キホーテやサンチョ・パンサと一緒に世界を旅しながら、彼らにセルバンテスの生涯を語らせるという曲芸を思いついた。巨大化したロシナンテと風車に乗って彼らは空を飛ぶ。語られる主軸はセルバンテスの生涯だが、そこに彼らの絡みが加わることで面白さは倍増。稀代のホラ吹き(と本人は思っていなかっただろうけど)のパウル・シェーアバルトが、稀代のホラ吹き(本人もそう思っていたようだ)セルバンテスを語る。この組み合わせは最高に合う。2016/01/22
春ドーナツ
9
もしも。ティム・バートン監督が映画化してくださるならば、私は絶対に映画館に足を運ぶし、DVDも何が何でも買うだろう。2017/08/26
保山ひャン
4
三百年の時を経て、セルバンテスとドン・キホーテ、サンチョ・パンサが巨大化したロシナンテに乗り空をゆく。尻には風車小屋をくっつけて。シェーアバルトはその空中行で、セルバンテスの一生を本人自らなどから聞くことになる。「ほらふき」という言葉が頭をよぎる。2016/03/15
ベック
3
なんとも自由で奇想天外な評伝じゃないかい?老象二頭分ぐらいの大きさの真っ白なロシナンテって!!!2023/05/28
豆ぐみ
2
不思議で面白くてすてき。滑稽でキュート。100ページに満たない小品。鍛冶場で冥土からドン・キホーテとサンチョ・パンサと文豪セルバンテスが召喚され、語り手とともに、風車小屋を尻につけた巨大ロシナンテに乗って、春満月の空へ駆ける…。原作はドン・キホーテ前編が刊行された約300年後の1904年刊(作中に日露戦争もでてくる)。評伝叢書のなかのひとつでセルバンテスのコンパクトな評伝にもなってる。2015/11/28
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