内容説明
私自身の個人的な興味、好奇心から「ヴィヨンを通じて見える世界」を色々な角度から描いて見たいという思いの方が大きくなっている。複雑なヴィヨン、多様なヴィヨンを描きたいと、好奇心にまかせて、書きためたのである。おおげさにいえば、「人間存在の全振幅」を見せるヴィヨンを通じて「人間喜劇」を書いてみたいと思ったのである(「終わりに」より)。
目次
第1章 ヴィヨン小伝
第2章 『聖母マリアに祈るためのバラード』
第3章 「ことわざ」
第4章 死の舞踏
第5章 絞首台
第6章 太宰治『ヴィヨンの妻』
補遺 『隠語によるバラード』
著者等紹介
佐々木敏光[ササキトシミツ]
1943年、山口県宇部市生れ。京都大学文学部(フランス語・フランス文学科)卒。白水社編集部勤務。京都大学大学院博士課程中退。静岡大学教育学部教授。元・鷹俳句会(藤田湘子主宰)同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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