内容説明
迷宮の方向感喪失の中で、如何にして救済の出口を見出すかという焦燥に、知性の総動員をかけている詩人、ボードレールを論じる。
目次
1 パリの迷宮
2 悪の魅惑
3 透明な怒り
4 悪の共犯者
5 深淵の存在―ド・クインシーと
6 神秘への注視
7 月なき闇夜
8 虚妄の安らぎ
9 天邪鬼の精神―ポオと
10 悔恨の人生―萩原朔太郎と
著者等紹介
堀田敏幸[ホッタトシユキ]
フランス文学研究者。1952年、愛知県生れ。名古屋大学大学院卒、愛知学院大学教授。訳書に『愛の手紙』(小沢書店、1994年)、研究論文にマラルメ、グラック、デュラス、萩原朔太郎、小川国夫に関するものがある
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