目次
第1章 トップの経営姿勢が招いた災害
第2章 イベントを意識してムリな工事
第3章 “ささいな”引き金が招いた重大な結果
第4章 化学物質災害の恐ろしさ
第5章 安全衛生行政の礎に
第6章 技術進歩と災害
第7章 社会や産業の変化の中で
第8章 事故を風化させないための努力
著者等紹介
久谷與四郎[クタニヨシロウ]
労働評論家。1960年上智大学新聞学科卒業。読売新聞社会部記者として長く労働問題を担当。論説委員、労務部長、総務局長などを経て、役員待遇・北海道支社長。退社後、03年まで日本労働研究機構理事を務める。現在、労働問題で幅広く評論活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HaruNuevo
5
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」は鉄血宰相ビスマルクの言葉らしいが、自らが経験したことにのみ学びの源泉を求めるのではなく、先人たちが築いてきたこと、経験したことにも学びの源泉を持ち、自らの誤りを正す機会を持つことは重要である。 悲惨な産業の場での災害24例からは、今でも生きている教訓を数多く学ぶことが出来る。 本書で挙げられた事例は、形を変えて今でも進行形なのだ、ということを肝に銘じたい。2020/12/22
こたつ
0
様々な事故や災害を8章24事例に渡って記載しています。経営姿勢が招いた事故や大規模イベントに向けた無理な工事による事故、あるいは化学物質による疾病等、内容は多岐に渡ります。最終章で「災害を風化させない」ことの重要性を説いた事例が紹介されていますが、本書もそのためのものと言えると思います。2017/03/02