出版社内容情報
保護者をモンスター化させないために、「やってはいけない」対応がある。「文書による回答はしない」「『相手の怒り=こちらの非』と思わない」など、著者の長い学校管理職経験と心理学・精神医学的な根拠から得られた知恵と工夫を10の対処法に整理。弁護士による解説付き。
内容説明
学校長を経験してきた著者が、心理学的・医学的な視点から理不尽な要求を繰り返す保護者のパーソナリティとその対処法をわかりやすく解説。弁護士からは法的な根拠に基づく対処法を紹介。「チーム学校」の力を高めて、一貫した対応をしよう!
目次
第1章 なぜ学校と保護者はすれちがい、対立するのか(教員と保護者の認知バイアスが問題をこじらせる;学校における保護者対応の実際と考え方 ほか)
第2章 困難事例になるメカニズムと保護者特性の理解(学校トラブルで困難ケースに発展してしまうメカニズム;心理学における保護者特性の3つのエビデンス)
第3章 保護者をモンスター化させない10の対処法(学校側が徹底すべき「してはいけないこと」;学校側の対応の枠組み)
第4章 事例でわかる 根拠に基づく保護者把握と対応ポイント(いじめの訴えを繰り返す事例;子どもの学力保障について過剰対応を迫る事例 ほか)
著者等紹介
松浦直己[マツウラナオミ]
三重大学教育学部特別支援教育特別支援(医学)分野教授、同大学教育学部附属学校企画経営室室長。博士(学校教育学、医学)。神戸大学教育学部卒業後、神戸市公立小学校教諭を15年経験。その後、奈良教育大学特別支援教育研究センター、東京福祉大学を経て現職。言語聴覚士、学校心理士、公認心理師、特別支援教育士スーパーバイザー、専門社会調査士などの専門資格を有する。三重県障害児就学指導委員会委員長、平谷こども発達クリニックスーパーバイザーなども務める。専門は少年非行、特別支援教育、発達障害、犯罪心理学、近赤外線スペクトロスコピーを用いた神経学的評価研究など
楠井嘉行[クスイヨシユキ]
弁護士・博士(医学)、三重弁護士会所属。三重大学学長顧問。中央大学法学部卒業、名古屋大学大学院修士課程、三重大学大学院医学系研究科博士課程(公衆衛生・産業医学分野)修了。三重県職員を経て昭和60年に弁護士登録。行政クレーマー、医療クレーマー、モンスターペアレントをはじめとするクレーマー対策に詳しい。地方公共団体のいじめ問題第三者委員に就任するなど、教育行政にも明るい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。