出版社内容情報
●本書の趣旨
本書は本邦初の「認定こども園白書」です。「認定こども園」制度が2006年に成立してから15年が経ち、認定こども園は8500か所以上(令和3年度)になり、着実に日本の子育て家庭を支える施設となりました。この間に、2015年には子ども・子育て支援新制度により幼保連携型認定こども園が内閣府所管の一つの施設として位置づけられ、2019年10月からは幼児教育の無償化が実現しました。
一方で、近年は新型コロナ感染症による未曽有の緊急対応を迫られています。日本の社会全体としても就労や生活が不安定になり、少子化が予想以上に進む状況となっています。変化の大きな時代において、子育てを取り巻く社会背景や制度変遷の経緯を知り、多くの人と共通の見通しをもつことが必要だと考えています。
●本書の内容
認定こども園の歴史的経緯を俯瞰してまとめ、子育てを取り巻く日本社会の状況の変化、制度の変遷、海外の情報などを、豊富な統計資料を用いて見える化しました。全国認定こども園協会のこれまでの歩みや制度改革への提言などの活動も紹介しています。
そして今後、さらなる少子社会にどのように対応すべきか、また、豊かな子どもの育ち、安心して子育てできる地域づくりのために、認定こども園が果たす役割、可能性についても検討します。
【主な目次】
第1章 認定こども園とは何か、その存在意義と役割
第2章 データから見える日本社会の歩みと認定こども園
第3章 認定こども園を取り巻く諸施策や関係法令
第4章 全国認定こども園協会の誕生と歩み
第5章 人口減少社会における認定こども園の役割と期待
【著者情報】
吉田正幸=監修/特定非営利活動法人全国認定こども園協会=編集・発行
目次
第1章 認定こども園とは何か―その存在意義と役割(認定こども園が誕生した背景と要因;認定こども園の積極的な存在意義と重要性 ほか)
第2章 データから見える日本社会の歩みと認定こども園(人口の変化から見える少子高齢化の影響;働き方の変化から見る保育ニーズや少子化への影響について ほか)
第3章 認定こども園を取り巻く諸施策や関係法令(これまでの少子化対策と子ども関連法制度;子ども・子育て支援新制度の概要と特徴 ほか)
第4章 全国認定こども園協会の誕生と歩み(全国認定こども園協会設立の経緯と想い;全国認定こども園協会の歩み)
第5章 人口減少社会における認定こども園の役割と期待(認定こども園としての今後の幼児教育・保育の質の向上;海外の保育の動向と認定こども園の未来 ほか)