内容説明
依存症者をささえるために必要なこと。日本初のアルコール依存症専門診療所を開設し、患者が地域で暮らすための支援を第一線で行った小杉好弘。アルコール依存症は何を病む病気なのか、当事者や家族等とどのような関係を結び診療したのか、回復に必要なのは何か等、その実践と研究業績を辿り、援助の思想に触れる。
目次
第1部 最終講演録と解説―アルコール臨床医として見てきたこと(分散収容・回転ドアの時代―小杉先生はなぜアルコール医療に取り組んだのか;大阪断酒会創立―小杉先生はアルコール医療にどう取り組んでいったのか ほか)
第2部 アルコール依存症治療を切り拓いた小杉先生の診療・援助・研究(Skid Row(スラム地区)のアルコール依存症研究と臨床
ネットワーク治療を切り拓く―大阪方式 ほか)
第3部 小杉好弘先生の思い出(知恵と勇気に溢れる小杉先生(泊ファミリークリニック副院長 猪野亜朗)
小杉好弘先生と「あすなろ会」(社会福祉法人みなと寮救護施設千里寮施設長 木島初正) ほか)
第4部 その人・理念・実践・研究(小杉好弘年表・略歴;主要な論文(単著・共著)、新聞記事掲載一覧 ほか)
おわりに(原点は釜ヶ崎;小杉先生との思い出 ほか)
著者等紹介
植松直道[ウエマツナオミチ]
植松クリニック院長。精神科医師
小谷陣[コタニジン]
小谷クリニック院長。内科医師
佐古惠利子[サコエリコ]
リカバリハウスいちご所長。精神保健福祉士・臨床心理士
辻本士郎[ツジモトシロウ]
ひがし布施クリニック院長。精神科医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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