内容説明
ギャンブル等依存症対策基本法の対応に向けて支援者が理解しておきたいリカバリーへのプロセス。15人の当事者・家族と9人の専門家が伝える、ギャンブル依存症の「いま」。
目次
第1部 問題(ギャンブル依存症の「いま」を知る;もう一人の当事者)
第2部 解決(当事者からのメッセージ;家族からのメッセージ;支援者からのメッセージ)
著者等紹介
吉岡隆[ヨシオカタカシ]
1946(昭和21)年浦和市生まれ。上智大学、同大学院卒業。ソーシャルワーカー。東京都立松沢病院、埼玉県精神衛生センター、埼玉県川越児童相談所、埼玉県越谷児童相談所、埼玉県立精神保健総合センター、埼玉県所沢保健所を経て、1998(平成10)年こころの相談室リカバリーを開設(代表)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akio Kudo
2
★★★ 難しいが読む価値あり。ギャンブルで自殺まで追い込まれる問題は深刻。2025/02/24
ピラミッド
1
なかなか面白かった。ギャンブル依存の事例が盛りだくさん。当人だけでなくその家族など周辺人物の経験談もあり、色々な側面から問題が見られた。孤立しない、孤立させないことが大事2025/05/22
nobu
1
現在のギャンブル依存症の研究および治療の状況の説明があるだけでなく、当事者と家族の手記が載せられているのが他書にはない特徴である。依存症の回復には、「その病気から何を学び、どれだけ人間的成長ができるか」だが、そのために自助グループは必須であり、援助者もそこから学ばなければならないことを強調されているのが本書の好感が持てるところである。米国のカジノはコンピューター制御のスロットが主流になっている点や、援助者の利益相反の問題など、考えるべき問題は多く、日本でのIR展開は不安を覚えるのは私だけではないだろう。2020/01/19
Go Extreme
0
当初は快感という正の強化→依存症的な不快に対処→強迫的に特定の行動を繰り返す クロスアディクション:複数の対象を持つ嗜癖 世話焼き病:他人をコントロール・低いセルフエスティームを高めようとする 依存症:依存対象・やめたい願望がない・周りに共依存症者がいる 回復の3原則:やる気になる・心を聞く・正直になる 罪:他人の成長を阻む+自分の成長を阻む 過去=歴史(ヒストリー)未来=未知(ミステリー) 現在=贈物(ギフト) ギャンブル依存症の心理的背景:生活に目標がない・充実感がない・空虚感/抑うつ感・低い自己評価2020/02/17