出版社内容情報
田中 英高[タナカ ヒデタカ]
内容説明
怠け者って、呼ばないで―不登校、うつ、ひきこもりなどとも混同される「起立性調節障害」。その兆候から、診断・治療のプロセス、サポート方法など、わかりやすく解説した好評書を、最新ガイドラインを踏まえて改訂しました。「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン(改訂第2版)」対応!
目次
第1章 今、子どもたちに何が起きているか?
第2章 なぜ「起立性調節障害」は気づかれないのか―「起立性調節障害」を理解する
第3章 起立性調節障害の子どもたちのSOSサインを見逃すな
第4章 診断と治療はこう行われる
第5章 周囲のサポートが子どもたちを救う
第6章 起立性調節障害のここが知りたいQ&A
著者等紹介
田中英高[タナカヒデタカ]
OD低血圧クリニック田中院長。1980年大阪医科大学卒業。1986年同大学院修了(医学博士)、同小児科助手。1992年スウェーデン、リンショッピン大学客員研究員。トレシウス教授に師事。1994年スウェーデン資格医学博士取得、大阪医科大学小児科講師。1997年大阪医科大学小児科助教授。2008年日本小児心身医学会理事長。2014年OD低血圧クリニック田中院長。専門領域は、起立性調節障害、不登校などの心身症。日本小児心身医学会・小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン作成班チーフ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mataasita
9
以前読んだ本が改訂版として出されていた。対応が難しいのは担任でも認知に差があるのと管理職にも理解が薄く関心がないこと。もっと真剣さがほしいよ。特別支援もそうだけど学校全体からしたら少数な子たちかもしれないけど、理解や関わりがもっとあるべき。いじめ対策委員会はあるのに不登校対策委員会がない学校も多い。不登校なら学校にも影響が少ないってか?知識をつけて周りを啓蒙していくしかないなぁ。2024−402024/05/21
ジュリ
4
起立性調節障害は「怠け」と捉えられてしまうこともあり、本人はつらいと思う。親や学校が起立性調節障害について理解し、適切な対応をとってほしい。根性でどうにかなるものではない。2020/03/16
ポルターガイスト
3
ODは自律神経の機能不全に起因するが発症に至る体内の異常は少なくとも4パターンある/病気ということを受けいれることが肝心,「怠けが入ってるのではないか」という考えはいったん横に/朝が過ぎると一時的に改善される(うつ病とは違う)/血圧・心拍が上がることで症状が悪化するため春から梅雨にかけて症状が悪化し,秋になると改善する傾向が一般的/水と塩分をしっかり補給するとよい/教育においては自分の体力の限界を見極めて自己決定の経験を積んでいくことが何よりも大切2024/04/28
chi0926
2
昔書かれた本ではあるがとても参考になった。病状の医学的解説を読んで「これは病気だ」と改めて納得できた。しかし、中3時点での病状と進路選びの目安や、いじめとの相関関係等、親としては胸が痛くなるデータもあり、現実は厳しい。2024/10/15
ふみら
2
保護者向け、学校向け、医師向けと最初に表があり、わかりやすかった。起立性低血圧障害の子どもへの対応はその子だけじゃなく、家族全員、学校全体、社会全体で考えていかなくてはならない。世間の認知度が上がるように、映画とか作ってほしい。2020/05/04