内容説明
徘徊している認知症の人はいない!「その人らしさ」を勝手に決めるな!認知症ケアの現場では当たり前とされている概念や支援を介護福祉士の和田行男とNHKプロデューサーの小宮英美が問い直す。
目次
認知症高齢者
その人らしさ
落ち着く
ユマニチュード
ご利用者さま
家族の意見
終の棲家
情報収集
徘徊・行方不明
地域交流―特養、グループホームは地域福祉の拠点?
医療偏重―治療薬
「ありがとう」を励みに
廃用症候群
個室or多床室―お年寄りは一人じゃさびしい?
「ダメ出し」のその後
著者等紹介
和田行男[ワダユキオ]
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち1999年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部&入居・通所事業部部長、株式会社「波の女」専務取締役。介護福祉士
小宮英美[コミヤエミ]
東京都生まれ。1983年、東京大学文学部社会学科卒。NHK入局。報道番組ディレクターとしてスタート。主に介護・医療の分野でドキュメンタリーなどを制作。札幌放送局、東京放送センター特報部、福岡放送局チーフ・ディレクター、解説委員などを経て現在は国際放送局チーフ・プロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てんちゃん
27
認知症ケアの第一人者和田行男氏とNHKプロデューサーの対談を軸とした認知症ケアの指南書。和田さんは、認知症ケアについてコツやマニュアル等は教えてくれません。認知症とひとくくりにするのではなく、一人の人との向き合い方について説いています。介護の哲学について語ってくれているように思います。和田さんの言葉は時に過激ですが、根底に人への敬意、信頼、愛情がこもっています。介護って尊い仕事だなって誇りを持てます。介護に関わる職種に就く者にとって、必読の書。2018/03/29
やもち
3
認知症の方に対する関わり方、考え方についていろいろ新たな気付きがあった。 介護現場で働く人々がこれらのダメ出しを真摯に受け止め、力を尽くすことを惜しまず、高齢者とともに考え、ともに悩みながら支えるのが当たり前になれば、もっと良い社会になるかな。2015/07/28
Koji Takahashi
2
一年前に出版されていた本。 人を見る。 生活を見る。 できる事を見る。 想像する。 直近で読んだ2000年に出版された本で取り上げられた問題がまだまだクリアできていない事が分かる。2016/02/21