聖奈（まりな）の絵はコトバ―聴覚障害＋発達障害の子がイラスト作家になるまで

杉本 聖奈【絵】/杉本 香苗【著】

中央法規出版（2014/07発売）

• サイズ A5判／ページ数 162p／高さ 21cm
• 商品コード 9784805850589
• NDC分類 916
• Cコード C3036

内容説明

耳の聞こえない、不思議な女の子は、“伝え合う”ことを心から望み、あえて枠におさまらない道を歩む。絵いっぱいのカラフルな親子共編作

目次

１　なぜ聴覚障害に気づかなかったのか？（聖奈誕生；まわる、まわる　ほか）
２　もしかして聞こえないだけじゃない？（はじめての補聴器；ろう学校幼稚部　ほか）
３　特性いっぱいの自分の居場所探し（居場所を求めて；視線恐怖症　ほか）
４　障害なんて関係ない美術の世界へ（え？高校受験？；高校での生活　ほか）
５　今も新たな発見の日々（補聴器のスイッチと、頭の中のスイッチ；めんどくさいは全てにつながる　ほか）

著者等紹介

杉本聖奈［スギモトマリナ］
１９８６年１０月東京生まれ。先天性聴覚障害とアスペルガー傾向を併せ持って、人とは少し違う時間の中で成長してきた。現在は、「こころの絵カード」をテーマに、独特の立体イラスト作品の創作活動を続けている

杉本香苗［スギモトカナエ］
１９６０年２月東京生まれ。日本女性の下着の歴史に改革を起こしたと言われる、故・杉本千代子の長女として生まれる。母の設立した（株）布論亭で輸入婦人衣料の仕事をしながら、聴覚障害と独特の世界感を併せ持つ娘、聖奈を試行錯誤しながら育てる。現在は（株）Ｃｏｍｆｏｒｔ　Ｗｅａｒ　ＦＲＯＮＴＥの代表取締役として、併設したＮａｎ‐ｎａ工房で、聖奈との出発点である「こころの絵カード」を原点に、イラスト作家となった娘と共に、日々新しい発見をしながら、障害を越えたコミュニケーションアートの実現を目指して活動している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[ベーグルグル （感想、本登録のみ）]

聴覚障害+発達障害（アスペルガー）の娘がイラスト作家になるまで、親子で乗り越えたエッセイ。子育てのヒントになる。

2014/10/08

[うさっぴ]

読みやすかった。聖奈さんは先天性聴覚障害＋アスペルガー傾向を併せ持っているとのことで、大変だなと思った。

2014/12/30

[kit_neznetty]

初めて見るジャンルの本で言葉にするのが難しいです。うまく物事を転がすために、子供の事を考えてしつけるために、だけど、中々上手くいかない。そんな苦労の蓄積が、私の心に強い衝撃を与えること、さながら、電車にぶつかったものに思えました。 中ほどの障がいと個性の話は、物凄く難しくて、私の人生にて、多角的に考える道具となりそうです。

2018/06/24

[YOKO.S]

聴覚障害・発達障害の子がイラスト作家になるまで　という副題。先天性の聴覚障害を発見することのむずかしさ、発達障害という我が子の現実を親として受け入れること、またこの社会環境の中で育てることのむずかしさが伝わってくる。 聖奈さんにしてみれば、自分について母親が文章を書きそこに自分についてのイラストを描くわけで、この本が成立するのは母子の信頼関係と戦友ともいえる人生をお二人で送られてきことのあかしなのだろうと思われた。

2015/05/07