内容説明
著者の環境庁長官を務めた間の思い出と、長官の仕事を通じて考えたことを一冊にまとめたのが本書である。在任中、中国の好意でトキ一つがいが贈られ、幸いにして初めての子供「優優」が産まれた。今はたった一羽だが、私は、日本生まれのトキが増えて、佐渡の空を群れ飛ぶ日を夢見る。トキと人間が共生して暮らせる環境、それが21世紀の日本社会の目指す姿だろう。そのような思いを込めて本書の題名を「優優飛翔」とした。
目次
1 人間・環境・経済その新しい関係を探る
2 世界とともに歩む環境外交
3 地球と人類を脅かす温暖化問題
4 藤前干潟の経験
5 環境アセスメントの推進
6 人類を蝕む化学物質
7 車社会を改革する
8 環境にやさしい心を育む
9 優優飛翔
10 ワイルドライフ・マネージメント
11 水俣病、我々の反省