内容説明
痰の吸引・経管栄養・点眼・体温測定・爪切り・浣腸etc.医療的ケアに必要な様式、手順、知識をすべて網羅。現場の悩みをQ&Aで解決。
目次
第1章 介護職と医療行為(医療行為とは;医療行為に関連する言葉の理解;介護職と医療行為の関係)
第2章 サービス提供の流れ(医療的ケアの実施条件;医療的ケアのサービス実施フロー;ヘルパーの教育体制;危機管理)
第3章 医療的ケアの実際(「原則的に医行為でない行為」;「特定行為」)
第4章 現場で役立つ事例Q&A(「原則的に医行為でない行為」;「特定行為」)
第5章 医療ニーズの高い利用者に対する訪問介護サービス(肺;心臓;消化器;泌尿器)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shuuya Hoshino
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ヘルパーの資格を取った15年くらい前は「医療的ケア」のカリキュラムはなかった。3年の実務経験を経て介護福祉士となり、痰の吸引については、勤務先の介護施設で同僚のナースから指導を受け、実際に夜勤中に入居者に吸引をすることもあった。ただし、まだ法的な位置づけはなく(ゆえに違法性あり)、当面のやむを得ず必要な措置(実質的違法性阻却)として認められていた。2012年に痰の吸引や経管栄養は(法的にも)介護職に認められた医行為となり現在に至る。介護福祉士と准看護師を統合したらどうかという議論もあるが、一理ありと思う。2021/06/10