内容説明
「最低生活保障」「脱施設化」「包摂的社会政策」「ジェンダー平等」。国際社会においても重要とされるテーマを取り上げ、わが国の社会福祉政策のあり方を問い直す。
目次
テーマ1 社会保障改革と最低生活保障(わが国における公的扶助の位置―社会保障・福祉制度の「孤児」として;現代の貧困にどう立ち向かうか―防貧と救貧のパラドックス)
テーマ2 脱施設化―社会福祉制度改革とコミュニティケアの日本的展開(脱施設化とコミュニティケアの日本的展開;日本型コミュニティケア政策の変遷―地域包括ケアが実現しない要因)
テーマ3 新しい福祉課題と包摂的社会政策(外国籍移住生活者にみる社会的バルネラビリティとそのシティズンシップ;労働市場の社会的排除と包摂―働くことが「社会参加」になるのか)
テーマ4 社会福祉政策とジェンダー平等(社会福祉政策とフェミニズム―ジェンダー視点をすえた政策研究の歩み;福祉国家と家族政策の“ジェンダー化”―英米の家族政策と母子保護法の成立過程をフィルターにして)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
11
社会福祉を取り巻く問題を対論形式で考える第2巻です。この巻では、最低生活保障、脱施設化、包摂的社会政策、ジェンダー平等が取り上げられています。日本の社会福祉制度において、社会的排除と社会的包摂がどのようにあらわれ、機能しているのか考えることができます。ただ、従来の貧困論と社会的排除問題がどのように関係しているのか、踏み込んだ議論が必要だと思いました。また、コミュニティケアの重要性はおさえつつも、国家責任がどうあるべきなのか考える必要もあるなと思いました。学ぶことが多くあります。2015/01/10
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