内容説明
自閉症の子の父として、ジャーナリストとして、著者が「障害」をめぐって出会った経験を綴る書き下ろしエッセイ集。「原風景」ともいえるわが子との出来事を回想した表題作のほか、静かで温かみ溢れる筆致のなかに、人のもつ本質的な「やさしさ」や人生における「障害」の意味、多様な人々が「ともに生きる」社会のあり方を感じさせる18編を収録。
目次
第1章 バイオリン・ソナタの夜(あの夜、君が泣いたわけ;チョコレート ほか)
第2章 幸福の方程式(声;傷 ほか)
第3章 インスパイア(色とりどりの;孫が嫁ぐ日 ほか)
第4章 こころのチャンネル(あの一票;おばあさんの背 ほか)
第5章 闘う理由
著者等紹介
野沢和弘[ノザワカズヒロ]
1959年、静岡県熱海市生まれ。1983年、毎日新聞社入社。津支局、中部本社報道部、東京本社社会部、夕刊編集部長などを経て、2009年から論説委員。植草学園大学客員教授、NPO法人PandA‐J副代表、元千葉県障害者差別をなくすための研究会座長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuko
6
<自閉症の子をもつ著者が「障害」をめぐって出会った経験を綴る。人のもつ本質的な「やさしさ」や人生における「障害」の意味、多様な人々が「ともに生きる」社会のあり方を感じさせる全18編を収録。> 若者の引きこもり、いじめ、薬害エイズ、障害者虐待、児童虐待などの現場を取材し報道し続けてきたジャーナリストで、『東大生のリアルX障害者のリアル』の編者でもある野澤さんのエッセイ。 “この世にある命で無駄なものは一つもないという素朴な真理を彼らは呼び覚ましてくれる” との言葉が深く残りました。 2018/08/17
ハク
3
今の自分の問題意識と重なる部分が多々あった。少し綺麗な言葉でまとめている部分が気にかかるが、知らないで生きて行くわけにはいかない内容である。 特に、健常者の勝手なスティグマによって苦しむ障がい者が存在するという事実を忘れないでいたい。2013/06/19
アッキー
2
重度の知的障害者の長男を持つ筆者が、体験したことなどを綴ったエッセイ。2015/11/23
ひざくりげ
2
よわさのつよさ2012/08/13
ハメ・ドゥースト
1
★★☆2014/11/12