内容説明
障害者自立支援法において、福祉と雇用などにかかわる関係機関のネットワークの構築により、障害者のニーズに適した就労支援の実現が目指されていることの意義は大きい。このような障害者を取り巻く大きな変化をふまえて、その移行期でもあるこの時期に「障害者の就労支援」について、地域を基盤に実践的に展開している就労支援機関（ここでは施設や学校、企業なども含む）の取り組みを事例として取り上げる。
目次
第１章 就労支援のプロセスと視点
第２章 障害者就業・生活支援センターの支援事例
第３章 障害者相談支援センター（障害者相談支援事業）での支援事例
第４章 福祉施設が中心となった事例
第５章 企業が中心となった事例
第６章 教育機関が中心となった事例
第７章 障害者就労支援の取り組みと実践的視座
著者等紹介
山崎順子［ヤマザキジュンコ］
国際医療福祉大学教授
六波羅詩朗［ロクハラシロウ］
国際医療福祉大学教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuko
12
実務としては関係ない分野だが知識として。障害者の就労支援全般、プロセス、現状、各セクション毎の事例。最も感銘を受けたのは、冒頭そもそもの考え方。働くことは生活基盤だけでなく自己実現のためということは障害者も同じ。支援は就職することに限定するものではない。自立した生活を実現するために必要な目標を、できるだけ統合された環境で達成することを目指す。適応力、社会生活力、究極的には問題解決能力を高めること。そしてこれらを自己決定により進め、環境・生活含めネットワークにより継続的に支援する…もっともだが難しい。2019/10/12
