内容説明
本書が狙う世界は、ヒューマンエラーによる医療ミス等が数多く表沙汰にされるわりに、本格的な回答が得られていない「ヘルスケアの質とは何か」「その質をどうとらえて、どのように向上させていけばよいか」の問いの解決である。手段に選んでいるのはＩＳＯ９００１。ＩＳＯを使って、質を保証する仕組みは、（１）現在の品質をマネジメントする仕組みに「何が不足していて」「何をどのようにしたいか」というビジョンを明確にもってＩＳＯの導入をはかること、（２）質の保証ができる仕組みを実現する手段を文書化すること、（３）文書化した内容に、責任と権限を明確にして、確実に実施させること、以上の３つによってできあがる。それが本書の出した結論である。
目次
第１章 ヘルスケア領域におけるＩＳＯとその背景（保健・医療・福祉サービスに横たわる問題；ヘルスケアサービス領域における経営課題 ほか）
第２章 ＩＳＯ９００１とは何か（品質保証のシステム；ヘルスケアにおける要求事項の読替え）
第３章 取得への道筋をみる（取得するには；認証登録を目指すか否か）
第４章 ヘルスケアサービスの質とＩＳＯ（ヘルスケア領域におけるサービスの質とは；ＩＳＯ以外のサービスの質向上の取組み ほか）
第５章 サービスの質向上のさまざまな取組み（医療法人藤原眼科（広島県）
社団法人半田市医師会健康管理センター（愛知県） ほか）
著者等紹介
白浜伸也［シラハマシンヤ］
（株）日本能率協会コンサルティング生産革新本部技術部長、チームリーダーシニア・コンサルタント。専門分野はＩＳＯ９００１・ＩＳＯ１４００１認証取得支援、６シグマ実践展開支援、ＱＡ、ＱＣ、不良低減：ＣＣＲＺ（クレーム・コンプレーン・不良ゼロ化）プログラム支援、ＴＰＭ、ＶＲＰ、生産システム改善、自動化省力化、業務改善、作業効率化など
伊藤満［イトウミツル］
（株）日本能率協会コンサルティングＩＳＯマネジメントシステムチームチームリーダーチーフ・コンサルタント。専門分野はマネジメントシステム（品質、環境、リスク管理、安全衛生、ＣＭＭ）、設備管理、生産管理システム、生産システム改善、品質管理、環境経営、原価管理、購買管理
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