内容説明
見知らぬ環境で孤独や苦痛に耐える生活が、入院している子どもの心に深い傷を残すことがある。アメリカでは、その予防策として、遊びを通じてストレスを解消したり、治療の意味を理解させる活動=チャイルドライフ・プログラムが実践されてきた。本書は、チャイルドライフ・プログラムを日本で初めて紹介するもので、医師、看護婦、保育士、教師など小児医療関係者必読の書。
目次
第1章 チャイルドライフ・プログラムとは
第2章 入院に対する子どもの反応
第3章 両親や家族と協力する
第4章 入院する子どもにとっての遊びの重要性
第5章 遊びのプログラムを導入する
第6章 子どもに医療との出会いを準備させる
第7章 権利擁護と環境への配慮
第8章 ほかの専門家との関係
第9章 ボランティア、学生、スタッフを監督する
第10章 チャイルドライフ・プログラムを「売り込む」
著者等紹介
スタンフォード,ジーン[Stanford,Gene]
博士。ニューヨーク州バッファロー小児病院チャイルドライフ部門部長。シラキューズ大学ユティカ・カレッジ助教授で、チャイルドライフ・スペシャリスト養成プログラム部長
トムソン,リチャード・H.[Thomson,Richard H.]
修士。子ども・家族研究の分野で博士号取得申請中(ウィスコンシン大学)。シラキューズ大学ユティカ・カレッジでチャイルドライフ・・コンサルタント、ミネソタ州ミネアポリスの子ども保健センターでチャイルドライフ・スペシャリスト
堀正[ホリタダシ]
東京都立大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程修了。財団法人電気通信政策総合研究所主任研究員を経て現職。専門は言語心理学、社会心理学、パーソナル・コミュニケーション論。翻訳書にJ.ピアジェ著『矛盾の研究』(共訳 三和書房)など
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