内容説明
本書は監修者が定年退職を迎えるに当たり、その思い出になるようにとの配慮から卒業生の有志が発起して、卒業生によって作成された。当然のことかもしれないが、論文投稿者の顔ぶれはほとんど全て北星学園大学・大学院の卒業者となった。研究テーマに制限はなく、自由に執筆しているのだが、結果として全部の論文が障害者問題にかかわるものであった。監修者のライフワークが障害者問題であり、皆が監修者の思想にテーマを合わせたのであろう、非常にまとまりのある論文集になった。
目次
第1章 障害児の療育および保育(障害児を抱える母親の悩みの理解と援助―母親グループワークの経験から;障害児の思春期~青年期における課題―早期療育をうけた子の母親に対する面接調査を通して ほか)
第2章 在宅障害者(在宅障害者のライフスタイル;在宅療養者のセルフケアに関する研究 ほか)
第3章 障害者福祉思想および人権(精神障害を「抱え込まされている人」から「抱えている人」への変容に関する体験的小論;精神障害者に対する社会的態度―札幌市と浦河町の比較から ほか)
第4章 実践レポート(障害者に対する社会福祉教育のあり方について―盲学校における「社会福祉概論」の授業を通して;北海道における障害者の雇用と職業リハビリテーション ほか)