内容説明
援助を求めてきた人につい手を出しすぎてしまうことはありませんか?必要以上にかかわりすぎてしまうことはありませんか?それは関係性に依存している「共依存」かもしれません。共依存は治療や援助という実践の本質を問い直す概念です。愛情と支配の間で。対人援助職の落とし穴。
目次
序章 もうひとりの当事者
第1章 家族関係から語る共依存(夫のアルコール依存―自分のために生きている;子どもの食物依存―自分のためにグループをつくる;夫の暴力―黙って受話器を置いた日 ほか)
第2章 対人援助関係における共依存(教師・生徒関係;児童福祉施設職員・児童関係;ワーカー・クライエント関係 ほか)
第3章 各分野からみた共依存(精神医学の立場から;臨床心理学の立場から;教育学の立場から ほか)
終章 共依存症(コ・ディペンデンシー)の特徴と回復
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
2
読メ登録前に読了。さまざまな共依存について解説されている。非専門家には難解な箇所もあるが、共依存を理解したい人にはオススメの本。
ripurou
2
どこまでが共依存で、どこまでが違うのか、定義付けできていない言葉だけに、難しい単語。でも、事例や考え方はよくわかる気がする。自分は自分、おせっかいはおせっかい。やっぱり人は変えれないし、自分が変わろうというのはそうなんだろうな。2013/03/31
ホタマロ
0
仕事のレポート作りのために読みました。学生時代、DV男に悩まされている子がいて、皆でなんとか別れさせたことがあった。優しい子だし、いい人に巡り会えればと皆が思っていたけど、次の男もDV男だった。今思えば、共依存の関係だったのかも。。。2013/10/18
まいこ
0
介護職、カウンセラー、看護師等は関係嗜癖の人が多いのは知っていたけれど、 教員や弁護士も、というのは初めて知った。 理屈だけではなく、共依存の自助グループの参加者による体験手記が多く読めるのがとても良かった。2013/01/21
アマテラス
0
自らを 『対人援助職』 と考えられている人は必読!? 必携の書。