内容説明
援助技術の専門化が進むにつれて、見落としがちな視点というものがどの立場でもやはり現れてきます。「立場や視点が異なりながらも、痴呆性老人の在宅ケアに携わる者が集まって書かれたものがあればいいのに」という長年の想いが、ここに一冊の書籍として実現しました。本書の特徴としては、具体的な事例を可能な限りコラムとして取り上げ理解を促している点、痴呆性老人を「生活者」介護者家族を「もう一方の当事者」として位置づけ、両者がこれからのホームヘルプ活動の対象者であることを一貫して述べている点があげられます。
目次
第1章 正しい痴呆の理解
第2章 食・保清・睡眠は確保されているか
第3章 生活リズムと生活環境の整備
第4章 家族とのかかわり・家族の負担への配慮
第5章 社会環境の改善がこころにおよぼす影響