内容説明
本書は障害のある人の生活支援の視点と考え方をさまざまな角度から掘り下げ、障害者福祉を体系的に学べるテキストづくりをめざしてきた。ノーマライゼーションの推進はもちろんのこと、障害者への差別の撤廃と人権保障、障害者福祉の国際動向を取り入れた点は、障害者福祉論のテキストとしては類を見ないものとなっている。障害者問題は歴史的にも国際的にも人権問題が常にその中心にある。そこで筆者たちは、障害者の自立と社会参加の実現をめざすためには、障害者を保護の対象ではなく、生活主体者としてとらえていく当事者性を最重要視することを意識した。その結果本書の基調は、権利擁護にある。
目次
第1章 障害者の福祉を支える理念とその歩み
第2章 障害者のニーズと制度の課題
第3章 障害者の生活を支える福祉活動
第4章 障害者福祉の国際動向
第5章 障害者への差別撤廃と人権保障の課題