内容説明
本書は、メンタルヘルス「こころの健康」の今日的課題ともいうべき、狭義の精神障害（精神病）以外の、いわゆる「半健康」「こころの病」「適応の障害」のケースに焦点をあて、具体的・実践的な事例検討を通して精神保健・メンタルヘルスの現状と今後の動向を解説する。
目次
第１章 幼少年期（被虐待児；ホスピタリズム；言語遅滞；夜尿症；吃音；夢中遊行；夜驚症；分離不安；心因性視力障害；点頭てんかん；失立失歩；登校拒否；注意欠陥障害；学習障害〈ＬＤ〉；チック；トウレット症候群；選択緘黙；抜毛症；神経性食欲不振症；強迫性障害；登校拒否；家庭内暴力；いじめ；校内暴力；怠学；行為障害；精神遅滞；自閉症；自傷行為）
第２章 青年期（薬物依存；神経症関連；性的偏向；神経性食欲不振症；感情障害；同一性危機；過換気症候群；適応障害；ピーターパン症候群；青い鳥症候群；恐怖症関連；思春期挫折症候群；境界例；心気症；過敏性大腸症候群；分裂症関連；思春期危機；過食性；親密性恐怖症；盗み；自殺；いたずら電話；手首自傷症候群；青年期の登校拒否；燃え尽き症候群；モラトリアム；卒業恐怖・就職恐怖；オフィス不適応症候群；アパシー症候群；異文化不適応）
第３章 実年期（中年男性精神病者の社会復帰；精神分裂病患者のアフターケア；女性のうつ病；定年とうつ病；実年期の幻覚・妄想状態；アルコール依存症への対応；女性のアルコール症；飲酒と反社会行動；睡眠薬依存；覚醒剤依存；２人での依存症；職場のストレス；頻回欠勤者；心身症；自律神経失調症；過敏性腸症候群；労災患者の精神状態；心因性精神障害の労災認定；単身赴任；海外出張の反応；在日外国人の反応；家庭内暴力の対応；学生症例の親の対応；老親介護のストレス；身体疾患の精神的合併；宗教とメンタルヘルス）
第４章 （老人性もの忘れ；痴呆性老人の記憶障害；老年期の人格変化；老人の意識障害；初老期痴呆症；老年期痴呆；老年期痴呆患者の異常行動と精神症状；老人に対するメンタルケア；メンタルケアの効果；障害老人の家族〈介護者〉の心理；寝たきり状態；老人の尿失禁；老年期精神障害；老年期の妄想；老年期のうつ状態；老人の神経症）
