内容説明
本書は、今後ますます増大する要介護老人の介護費用を西ドイツの経験などを参考にしつつも、我が国において誰が、どのように、どれくらい負担すべきか、その基本的論点を明らかにしたうえで、介護費用の社会的負担の将来方向を探ることを目的とした研究成果です。
目次
第1部 介護費用をどう考えるか―問題提起に代えて(いま何故「介護費用」か?;老人問題と介護問題;介護費用を考える前に;介護費用についての3つのレベル;介護費用をどう分担するか;介護費用問題を超えるもの)
第2部 匿名座談会―介護費用の社会的負担をめぐって
第3部 介護費用の社会的負担に関する研究(西ドイツにおける介護費用負担制度の現状及び我が国における介護費用負担制度のあり方について;介護における公私の役割分担;介護費用にかかわる最近の動向)
第4部 介護費用の社会的負担制度をめぐる論議(要介護老人入所施設の対比;医療関与の度合いからみた費用負担のあり方;介護財源としての医療保険と年金制度;扶養機能の補完・代替関係からみた介護費用負担;自己負担・介護加算の考え方の比較;新しい介護費用負担の体系)