内容説明
わが国の社会福祉は、敗戦後の復興期、高度経済成長期、そしてオイルショック後の低成長期を節目として展開してきた。今日、「日本型福止社会の建設」や「ノーマリゼーションの実現」が主張されているが、これらを吟味することが21世紀に向けてのわが国の社会福祉の展望を開く。そして、この鍵となるのが「地域福祉」である。本書は、わが国の社会福祉が歩んできた道を見直し、地域福祉の課題を検討し、そしてこれに基づいてこれから歩むべき新しい道を示そうとするものである。
目次
第1部 日本の社会福祉が歩んできた道(戦前の社会事業;戦後の社会事業・社会福祉;高度経済成長期の社会福祉;社会福祉の見直し)
第2部 諸外国の歩み(イギリス;スウェーデン;アメリカ)
第3部 社会福祉の新しい道(地域福祉の概念構成;「地域福祉論」の社会的背景;地域福祉の系譜;地域福祉の構成要件と地域福祉計画;地域福祉の課題)