目次
第1部 哲学とは何か(哲学の誕生―神話的・呪術的思考と哲学;西洋哲学の展開;現代哲学の諸傾向とその問題点)
第2部 現代に生きる人間と哲学(人間における自然と文化;心と身体;哲学における死の問題;人間の社会性;人間の自覚としての哲学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
2
大学での教養科目の教科書でした。授業自体は今思い出しても怒りがこみ上げるほどのクソ授業でしたが、この教科書はとても印象深く、この期に再読。類書をあまり読んだことがないので、哲学史叙述の常道がどのようなものか知らないのですが、本書は簡潔に且つ非常に要点をつかんだ解説で、社会学中心に西洋の思想をなぞって来たワタシみたいなものにとっても、自分の培ってきた常識が哲学の中でどのように位置づけられるのかを知ることが出来てとても有益でした。後半の哲学を“使って”みる試みも感動的なエッセーで楽しく読むことが出来ます。2014/08/25