出版社内容情報
スタイロンの日本で最初の本格的研究書であり、高度の学術的水準を保ちながらも、スタイロンという作家の全体像とその魅力を伝える。
内容説明
悲劇的な時代状況と深く誠実に対峙し、アメリカ文明のあり方と人間の根源的な生き方に鋭い問題を投げ続けた作家の全体像に迫る、日本で最初の本格的な研究書。
目次
1 『夜の遺産』から『闇の中に横たわりて』へ―ペイトンが背負うアメリカの罪
2 なぜ『闇の中に横たわりて』はアメリカで評価されたか
3 マニックスの「敗北」―『ロング・マーチ』再考
4 『この家に火をつけよ』―失われた南部に戻ること
5 早すぎた自我研究―『ナット・ターナーの告白』論
6 三つのナット・ターナー物語を読む
7 『ソフィーの選択』―組織と絶対悪
8 『ソフィーの選択』の言語
9 スタイロンの小説と母の死―伝記的観点から
10 無垢なものに向かって―映画『シャドラック』試論
著者等紹介
大浦暁生[オオウラアキオ]
東京大学大学院修士課程修了。現在、中央大学名誉教授。アメリカリアリズム文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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