内容説明
本書は、日本企業の経営はどのように変化しているのか、個別分野における歴史的・理論的研究を基礎とし、できれば諸外国の企業経営の実証的研究を集結して国際比較をおこない、「グローバリゼーション」時代における日本企業の経営システムの全体像を究明するとともに、その再構築の実態と方向とをさぐろうとしたものである。それとともに、経営環境の変化とともに日本的雇用慣行がくずれ、従業員の企業への忠誠心も揺らいできているなかで、抜本的見直しを迫られている大企業の生産システムおよび人事管理上の諸問題の解明がはかられている。
目次
経営システムの構造転換
日本企業の経営システム―その成立の過程と背景
環境の世紀と日本企業の行動
バブル経済とその後における企業財務―資本市場の国際化と空洞化を中心として
持ち株会社解禁とコーポレート・ガバナンス―アメリカの会社ガバナンス論の動向と関連させて
グローバル・アライアンスの経営―初動環境・深化・相互学習の動態
マレーシアにおける日本の海外直接投資および技術移転
日本における情報システム化推進の実証分析〔ほか〕