内容説明
見かたが変わる。あなたが変わる。いじめ、SNS、18歳選挙権、ブラックバイト…。身近なテーマから、「法的な考え方」をやさしく紐解く12章。
目次
何のために「法」はあるの?
「遅刻したらトイレ掃除1週間」は効果的?―犯罪と刑罰
「彼と付き合う」を分析する―契約の拘束力
他人の悪口をいうことは自由なの?―表現の自由
おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの―所有権の本質
自分たちのことは自分たちで決める―選挙権と国民主権、議会制民主主義
いじめを軽くみるな!―刑法的思考の第一歩
なんでお母さんが株式会社の会議に出るの?―会社組織の法
働きがいのある人間らしい仕事とは?―雇用社会と法
山本君、ケガしたってよ―損害の賠償責任
友だちとケンカ―紛争処理と法
結局、「法」を学ぶことの意味って何?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちもちかめ
18
面白く読んだ。ほんとに上澄みだけの説明だけれども、知を愛する感じがとても伝わってきて、高校生に頑張って勉強してみたいと思わせる内容と感じる。優しく、知識を愛する立派な大人はちゃんといるよと。うん。佐藤優が、結局頭のいいやつらは法学に行くと言ってた。なるほどね。2017/03/28
サラダボウル
15
長男に進路学部の相談をされると、つい「法学部」と答えてしまう。あ、いけないと思いすぐに否定して、今は学科がたくさんあるから色々のぞいてみて、最後は第六感で決めればいいのでは、と答えている。それでも、長男が自分で考えてこの本を買ってきた時は、ちょっと嬉しかった。読み終えて私にも渡されたが、ざっと読みだが難解‥。冒頭に「法は難解です」と書いてある‥。でも、読み進めると具体例を多くあげてわかりやすいのかな。大学の学部は、どの視点から社会を考えるかという事かなと思っている。教育を受けられる幸運を社会に還元してね。2019/07/15
かんがく
11
身近な例を用いて、所有や賠償などの重要概念を説明する講義。法学についての基礎知識がつくとともに、説明方法が参考になった。2020/12/19
風太郎
9
別に法学を学ぼうというつもりではないのですけど、「法」は社会の仕組みですよね? だからそれを知っておくと、仕組みをずらした時(狂わせたとき?)、社会はどうなるのか、どう見えるのか、とも考えられるなと思って入門書を読み始めました。難しいことが読みやすくなるように工夫されていて、続けて他の法学の本を読もうという気にさせられました。こういう本、昔に読んでおけばよかったなと強く思います。2018/01/21
たか
5
さすが天下の中央大学法学部が出してる書籍だ。とても読みやすい。2019/03/20