内容説明
本書は、近年の国際経済の急激な変化を、対外直接投資を通じたグローバリゼーションの進展という角度から、捉えたものである。1980年代以降、日本企業の海外展開が急激に展開する中で、本来、投資企業の国際競争力の強化に資し、投資母国にとっても投資受入国にとっても、プラスの役割を果たすはずの、直接投資を通じたグローバリゼーションが、日本企業の場合、現実にはどのようなプラスの効果をもったか、そしてそうした効果には、どのような限界があったかを検討した。
目次
第1章 世界経済のグローバル化と海外直接投資
第2章 世界的な国際資金移動と海外直接投資
第3章 日本の海外直接投資動向およびその特徴
第4章 直接投資についての諸理論および仮説
第5章 直接投資理論と日本の海外直接投資行動の特質
第6章 アジアの経済開発と日本の直接投資
第7章 海外直接投資の技術移転効果
第8章 貿易・投資の自由化、国際投資協定、地域統合
第9章 M&Aと海外直接投資
第10章 21世紀への展望
著者等紹介
手島茂樹[テジマシゲキ]
1948年東京生まれ。’72年横浜国立大学経済学部卒業、その後、日本輸出入銀行(現国際協力銀行)勤務。’77年エール大学M.A.(経済学)。’96年日本輸出入銀行海外投資研究所次長。’98年同上席主任研究員。’99年二松学舎大学国際政治経済学部教授(現在にいたる)。’97年より中央大学大学院法学研究科兼任講師
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