内容説明
本書には、ペパー教授の労作の中から、特定の問題意識に基づいて法律家業務の倫理に関しまとめられた5編の論説を選んで訳出したものを収録している。それら5編は、相互に密接な内面的つながりをもつとともに、日本の実務法律家のみならず、実務法律家に依頼するなどの交渉をもつ(見込みのある)人びと、法律家志望者そして法律家に関心をもつ一般の人びとにも有意義な示唆を与えるもの、という判断に基づき編訳者が選出した。
目次
第1章 実定法規の許す限界までの相談助言:法律家活動についての法学及び倫理学における一演習
第2章 道徳を超えたところにある法律家の倫理的役割:防御、問題点、及びいくつかの可能性
第3章 カウフマン教授及びリューバン教授に対する再答弁
第4章 自律、共同体、そして法律家の倫理
第5章 法と正義の間に隔たりがあるときの法律家の倫理
補論 アメリカにおけるロイヤー規制の沿革
著者等紹介
ペパー,スティーヴン・L.[Pepper,Stephen L.]
1969年スタンフォード大学文系学士、’73年イエール大学法学部大学院法学博士、デンヴァー大学カレッジ・オブ・ロー教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。