内容説明
忘れられない人の一生は、長くても、短くても、決して消え去るものではありません。命日は、故人を思い起こす特別の機会であり、さらなる癒やしの機会です。また、経験から学んだこと、耐えた苦しみ、手に入れた小さな喜びなどを吟味する時です。本書『命日を迎えるセラピー』には、38の知恵の言葉がイラストとともに集められています。一つひとつが、この命日を「記念する」ための優しい、癒やしにみちた道を読者に示してくれます。
著者等紹介
マンディ,ライナス[マンディ,ライナス] [Mundy,Linus]
「アビー・プレス」出版責任者。「ワン・ケアリング・プレイス」とセラピー・シリーズの創始者
アリー,R.W.[アリー,R.W.] [Alley,R.W.]
アビー・プレスのエルフ・ヘルプ・ブックスのイラストを描いている。ほかにも、子どもの本やイラスト多数。妻、一男一女と共にロード・アイランド州のバリントンに住む
目黒摩天雄[メグロマテオ]
上智大学で哲学・神学を学び、大阪市立大学で仏文学を研究。大学・短期大学・高等学校・中学校・小学校などに勤務。現在は賢明学院宗教科教員養成所所長、賢明学院小学校名誉校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
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もうすぐ妻の命日。余命を告げられた日から「その日」を迎え、さらに一年が経過。医学の進歩のおかげで残り時間を正確に知り得ても、心の準備などできるものではなかった。ところが、死別の悲しみにはプロセスがあった。複雑な感情の後に来るものは心身の疲労と引きこもり。ところが、回復の時期は知らずに訪れる。妻と生きてきた人生が中断し、私の半分は死んだ。残り半分と新たな力で、新しい人生を生きてゆかねばならない。愛する者の死、忘れられない人の一生は、決して消えることはない。愛情をもって思い出すことにより、出会いは永遠になる。2014/04/06