内容説明
このアメリカのカトリック司教団の経済に関する教書は、今日のサッチャー、レーガンなどに共通する新保守主義に強い批判をしたもので、共感するところが多くある。基本的人権あるいは、正義に関する日本の市民の世論の弱さが、ずるずると新保守主義の潮流をゆるしているのに対し、欧米ではこの経済司牧教書にみるような歯止めが各分野から試みられている。
目次
万人に経済正義を
教会と米国経済の将来
経済生活に関するキリスト教のビジョン
特定の経済政策上の諸問題
新しいアメリカの実験―公益のためのパートナーシップ
将来への献身