目次
聖フランシスコが多くの点でイエス・キリストに似ていたこと
聖フランシスコの最初の仲間クィンタヴァレのベルナルド
聖フランシスコが兄弟ベルナルドに謙遜であったこと
聖フランシスコがガリシアの聖ヤコボ教会に巡礼したこと
聖フランシスコが修道院を設けるために兄弟ベルナルドをボローニャへ遣わしたこと
聖フランシスコが兄弟ベルナルドを自分の死後の代理としたこと
聖フランシスコがペルージアの湖の島で四旬節を過ごし四十日間断食したこと
聖フランシスコが兄弟レオに完全な喜びが真の完全な忍耐にあるのを教えたこと
聖フランシスコが兄弟レオと朝課を唱えたこと
兄弟マッセオが聖フランシスコの謙遜を試したこと〔ほか〕
著者等紹介
永野藤夫[ナガノフジオ]
1918年、福島県に生まれる。東京大学ドイツ文学科卒業。文学博士。横浜国立大学名誉教授
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感想・レビュー
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マープル
6
Twitter上で知り合った若者がこの本を読んで号泣したとつぶやいていたので読んでみた。修道院活動を興した代表的人物のひとり、聖フランシスコの逸話を集成したもの。小鳥にさえ説法したと言われ、清貧に生き、信仰にすべてを捧げたその姿は、現代では到底お目にかかれないであろう崇高さがある。とはいえ、惨めである者ほど神によって救われるという論理は、俗世にまみれた私なぞにはついていけないものがあるのも事実(中途半端にニーチェなどをかじっているせいかもしれない)。私は号泣するまでには至らなかった。信仰心の問題かなぁ2020/09/02
Francis
6
私の守護聖人でカトリックで一番人気があると言われる聖人聖アッシジのフランシスコ様と信仰を共にした人たちの伝記。熱烈な信仰に生きた人たちの伝記なので現代人がついて行くのが難しいのだが、聖フランシスコたちだけでなく、彼らを信仰の模範とした人々の熱い思いも伝わってくる。今までとっつきにくかった聖フランシスコの「太陽の歌」がとても身近に感じられるようになったのは一つの収穫。2018/08/11