内容説明
ローナ教皇ベネディクト十六世の臨席のもとに、教皇公邸にて、2005年の待降節と2006年の四旬節に行われた黙想会の説教集。共通した主題は、現代におけるキリストに対する信仰についてであり、二つの異なる視点から考察。第一部の待降節は、キリストを告げ知らせることに重点が置かれ第二部の四旬節は、キリストに倣うこと、特にキリストのご受難に倣うことを重視している。
目次
第1部 世に打ち勝つ信仰(「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」―現代および初代教会のキリストに対する信仰;「あなたは信じますか」―ヨハネ福音書におけるキリストの神性;無償で義とされる!―パウロのイエス・キリストに対する信仰;「あなたのためにこの日…救い主が生まれた」―どのようにして現代にキリストの救いを宣言すればよいのか)
第2部 イエス・キリストの聖なる受難を思い起こして(「苦しみの中で、イエスはいっそう熱心に祈りました」;「死に至るまで従順でした」;「岩を砕こう」;「神はご自分の愛を私たちに示します」)
著者等紹介
カンタラメッサ,ラニエロ[カンタラメッサ,ラニエロ] [Cantalamessa,Raniero]
1934年に生まれる。1958年カプチン・フランシスコ修道会司祭叙階。ミラノ・カトリック大学で古典文学博士号を取得。古代キリスト教史を教えるかたわら、ミラノ・聖心大学宗教学部長、初代教会史教授を歴任。1975年~80年まで国際神学委員会委員。十年間にわたり、プロテスタント教会との対話委員会の委員などの職務を果たす。1980年、教皇ヨハネ・パウロ二世によって教皇公邸の説教師に任命され、毎週、さらには待降節、四旬節などの典礼の季節ごとに教皇、枢機卿、司教、各修道会代表の前で説教を行った(2009年まで)
小平正寿[コダイラマサトシ]
1944年東京に生まれる。1962年暁星高校卒業。在学中、「フランス大使賞」「日仏会館賞」「グッドレーベン賞」「ヘグリ賞」を受賞。1966年早稲田大学卒業。1974年司祭叙階(フランシスコ会)。1978年ローマ教皇庁立アントニアーヌム大学院卒業。帰国してから、ラテン語を教える。中目黒聖ミカエル教会で3年間司牧。三軒茶屋カトリック教会で13年間司牧。その後、六本木・聖ヨセフ修道院で翻訳、著作活動。2014年から田園調布カトリック教会・協力司祭
ヤノチンスキー,パウロ[ヤノチンスキー,パウロ]
1951年ポーランドに生まれる。1969年ドミニコ会に入会。1976年司祭叙階。1977年来日。1988‐1989年シカゴ・ロヨラ大学で「現代の霊性」を学び、MPS取得。1995年上智大学博士後期課程満期修了。渋谷教会、松木町教会等で司牧を歴任。真正会館、京王カルチャー教室で「聖書と祈り」の講座を担当。現在、渋谷修道院で、白百合女子大学講師、「ニコラ・バレ」で講座を担当し、司牧・霊的指導に携わる
金子知香子[カネコチカコ]
聖心女子大学・文学部外国文学科英語英文学卒業
高木利彦[タカギトシヒコ]
慶應義塾大学・経済学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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