出版社内容情報
法隆寺論争、薬師寺問題をはじめ美術史・国史・考古学を巻き込んで日本建築史研究に足跡をのこす名著。北魏塔婆様式の系統に就いて/南都七大寺塔婆の高さ/東大寺東塔の落成年代/円覚寺の草厳塔/他全20篇。
内容説明
昭和の初期に法隆寺論争、薬師寺問題をはじめ、美術史・国史・考古学を巻き込んでの日本建築の研究史上、黄金時代を将来し、今日に至るまで学界に新たな視野を与え続けた希代の論客、足立康博士の俊敏な史料批判と論鋒を集成した研究・文献である。
目次
1 北魏塔婆様式の系統に就いて
2 聖徳太子の造塔に対する御精神
3 栗原寺の露盤に就いて
4 南都七大寺塔婆の高さ
5 『七大寺巡礼私記』に現われた塔婆の記事
6 元興寺五重塔の高さ
7 東大寺東塔の落成年代
8 東大寺七重塔の高さに就いて
9 西大寺八角七重塔に就いて
10 当麻寺西塔に関する疑い
11 久米寺塔婆考
12 高野山根本大塔とその本尊
13 春日西塔と興福寺塔との関係
14 興福寺三重塔の焼失年代
15 十三重木造塔婆の造立例
16 円覚寺の華厳塔
17 建長寺華厳塔に就いて
18 延暦寺相輪〓の形式
19 西蓮寺相輪〓に就いて
20 重源上人の塔