内容説明
唐から宋へ―。大変革を迎えた中国社会にあって、仏教もまた変容のただ中にあった。中国における仏教文化が大きな進展を遂げたこの時代を、遼・西夏も視野に含め、総合的に読み解く最新の論考17篇+総論を集録。
目次
総論 北宋社会と仏教の美術―皇帝、士大夫と地域文化の躍動
1 五代・北宋初期における仏教美術―継承と発展(宋の経絵について;北宋の舎利信仰の美術と日本;『御製秘蔵詮』版画の山水表現とその思想性について ほか)
2 北宋の士大夫、民衆と仏教美術(仁和寺孔雀明王像とその周辺;図像における重層的寓意―宋金代の墓葬中の孝子故事図について;大足石刻の環境と永続する儀礼―石篆山を中心に ほか)
3 遼・西夏・チベットの仏教美術(遼と北宋における舎利塔への蔵経;契丹北域の〓塔に関する一試論;遼墓出土の裸形着装木偶をめぐって ほか)
著者等紹介
板倉聖哲[イタクラマサアキ]
1965年生、東京大学東洋文化研究所教授。東京大学大学院人文科学研究科美術史学専攻博士後期課程中退。大和文華館学芸部部員、東京大学東洋文化研究所助教授を経て、同教授。研究領域は中国を中心とした東アジア絵画史
塚本麿充[ツカモトマロミツ]
1976年生、東京大学東洋文化研究所准教授。東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻東洋・日本美術史博士後期課程修了。博士(文学)。大和文華館学芸部部員、東京国立博物館研究員をへて現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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