内容説明
バウハウスでの自らの授業を「形式的手段とのお付き合い」と呼んだクレー。その彼が造形芸術の手段としての線、明暗、色について、ヴァイマール時代の1921‐22年に行った形態論の授業のエッセンス集。クレーの手になるスケッチと注釈を多数収め、自らの創作方法を明確にして独自の思索を深めてゆく過程をつぶさに伝える。
著者等紹介
クレー,パウル[クレー,パウル] [Klee,Paul]
1879‐1940。スイスの首都ベルン近郊のミュンヘンブーフゼー生まれの画家、美術理論家。1899年頃よりドイツ・ミュンヘンの美術学校で学び、1910年に初めての個展をスイスで開く。次第にW・カンディンスキーらの「青騎士」グループに接近し、1912年パリを訪れた際にはフランス・アヴァンギャルドのメンバーと親交を結ぶ。第一次世界大戦での動員を経て、1920年ミュンヘンで大規模な個展を開く。W・グロピウスよりヴァイマール・バウハウスへの招聘を受け、1921年から1931年までバウハウスの様々な工房の親方/教授として教鞭をとる。バウハウスを去った後、デュッセルドルフの美術学校に勤めるが、ナチス台頭によりスイスへ亡命。皮膚硬化症を患いながら晩年まで制作活動を続けた。ロカルノのサナトリウムにて死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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