内容説明
滋賀県甲賀市の神社に伝わる一振の長剣、水口レイピア。美術史・理化学・文献史の研究者が多角的な視点から、東洋と西洋が交差した大航海時代に誕生した比類なき伝世品の実像に迫る。
目次
プロローグ 「水口レイピア」研究事始め―この研究が始まった経緯・目的と、本書の構成
第1部 実像と伝世(藤栄神社に伝わる洋剣と加藤嘉明;十字形洋剣から「水口レイピア」へ―戦後から現在までの経緯と概要)
第2部 調査と分析(柄と鐺様金具;剣身)
第3部 歴史(レイピアはいつ、どのように日本にもたらされたのか―十六世紀から十七世紀初めの史資料に見える洋剣;加藤嘉明の人間関係―水口レイピアは誰が命じ、誰が製作したのか;双頭鷲文様―このモチーフは水口レイピアの由来、発注者、そして所有者を探る糸口となるのか)
エピローグ 水口レイピアが語る意味、残された謎
著者等紹介
小林公治[コバヤシコウジ]
1962年、東京生まれ、東京文化財研究所特任研究員。早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻博士後期課程満期退学。物質文化史、対外文化交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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