内容説明
近代日本を代表する思想家・岡倉天心が晩年に居を定めた茨城県五浦での事蹟を中心に、天心が近代日本に及ぼした影響を多面的に論じた論文集。1998年刊行の旧版を全面的に改訂し、東日本大震災による六角堂の被災と再建を経て、新しい知見を盛り込んだ5編の論考を追加。
目次
プロローグ(岡倉天心小伝―五浦以前;天心以前の五浦)
第1部 天心と五浦(五浦時代の岡倉天心;明治・大正期の五浦と北茨城 ほか)
第2部 天心と近代美術(天心と日本美術院の画家たち;岡倉天心と東京美術学校 ほか)
第3部 知の冒険家・天心(詩人天心―「小さいもの」の声;筆跡から見る天心の人間像 ほか)
エピローグ(現代の岡倉天心像;二十一世紀にいきる天心)