内容説明
「異端の建築家」を読み解く。「原爆堂計画」や「親和銀行本店」といった作品が注目され、その独特の美学が注目される建築家・白井晟一(1905‐83)の伝統論と和室の特徴について、残された言葉や図面、同時代の建築家との比較などから分析し、その新しい展開や真意に迫ることで、現代建築史研究に新たな視角をもたらす。
目次
第1部 白井晟一の伝統論(白井の伝統論の展開と真意;習書の活動の意味;建築作品をめぐる言説と伝統論の関連;白井の伝統論と「虚白庵」)
第2部 白井晟一の和室(床の間の意匠;付書院の意匠 桂離宮の影響に着目して;天井の構成;付柱の意味)
著者等紹介
羽藤広輔[ハトウコウスケ]
1976年千葉県生まれ。2001年東京藝術大学美術学部建築科卒業、2004年京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。安藤忠雄建築研究所、東京藝術大学に勤務の後、2014年京都大学にて博士(人間・環境学)取得。2017年より信州大学工学部建築学科准教授。一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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