出版社内容情報
オランダ北部フリースラント地方の、独自の文化をもった11の都市の実地調査と資料をもとに、大きな観点から都市史を論じ、東京大学大学院工学系建築学専攻伊藤研究室海外調査研究報告「新しい都市史の試み」の掉尾をかざる。
伊藤毅[イトウタケシ]
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内容説明
オランダ北部のフリースラントは北海・ザイデル海・ミッデル海に面した低地地方にあり、しばしば洪水などの危機にさらされてきた。しかしこうした低地の悪条件は、長い時間をかけてテルプと呼ばれる人工丘や堤防・水路・干拓などによって克服され、中世にはテルプを下敷きにして外周には水路を巧みにネットワークさせた美しい11の都市群が成立する。本書は数年に及ぶ詳細な現地調査をベースにフリースラントの建築・都市・領域を学際的視点から明らかにしたわが国初の成果であり、フィールド調査を通してあらたな都市史の方法論の構築を目指す。
目次
はじめに―フリースラントへのまなざし
第1章 都市史研究におけるフリースラント(水の流れの中に―土地、集落、都市の形成;小規模都市ネットワークと脱都市化論再検討)
第2章 フリースラントの都市建築(都市型住宅の機能と平面;都市型住宅の立体構成 ほか)
第3章 フリースラントの都市空間とインフラ(街区と都市空間;都市社会と家屋・土地 ほか)
第3章 フリースラントの都市空間とインフラ(街区と都市空間;都市社会と家屋・土地 ほか)
第4章 群としての都市、領域のなかの都市(フリースラントの領域構造と都市;フリースラント中世集落の起源と形態―中世レーワルデンの集落構造 ほか)
著者等紹介
伊藤毅[イトウタケシ]
東京大学大学院工学系研究科(調査時)、青山学院大学総合文化政策学部、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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鵐窟庵